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【Youtube】労働安全 ⑤│ なぜ安全に5Sが関係あるの?

目次

※本コラムは、上記動画「【労働安全】労働災害ゼロ化のための安全意識を高める ~その5~」を要約した内容になっています。

皆さんこんにちは。
株式会社知識経営研究所(旧社名・現:ナレッジリーン)の坂田です。
このシリーズでは、労働安全衛生、特に災害をいかに防ぐかについてお話しさせていただいております。
今回も、メタ認知能力を高めることをテーマに進めさせていただきます

改めてよろしくお願いいたします。

メタ認知は自分の限界に気付く

今回はこの、自分の限界に気づくこと、についてです。

ある製造業の工場にお邪魔した際、敷地内にスロープがあり、台車に荷物を載せて坂道を横断する作業をしていました。

台車に荷物を積んでいると、坂道を横断する際に荷物が斜めになり崩れてしまいました。

その時、たまたま見ていたのですが、作業者は台車を手放すと台車がスロープを滑り落ちてしまうため、崩れた荷物を片手で掴もうとしていました。
しかし、その荷物は15キロもあり、片手で受け止めるのには無理があります。
結果として荷物は地面に落ち、台車も坂道を転がってしまいました。

ちなみにですが、この作業は現在、手を離した時には台車が自動的にピタッと止まるようになり、また、斜めにしても荷物が煮崩れしないような台車に、改善されました。
それから、この災害はもう2度と起きていないようです。


話が逸れましたが、限界を知ることは重要であり、これができるのはメタ認知能力があるからです。
この時、メタ認知能力が働けば、作業者は自分の限界を認識し、荷物を掴むことを諦めるべきだったでしょう。

タ認知能力を高めるためには、状況をしっかり認識すること(状況意識)と、メタ認知的知識が蓄積されることが重要です。

メタ認知能力が高まると、危険に気づきやすくなり、自己判断力が養われます。労働安全に関わる、学ぶ力と習う力も育ちます。

上司に言われたことは、守りたくないかもしれませんが、自分で決めたことは守りやすくなり、災害件数が減少する大きな機会になり得ます。

新5S思考術~組織学習として捉える~

以前の動画でもご紹介しましたが、メタ認知能力を高めるために、
新5S(1.整理、2.清掃、3.整頓、4.清潔、5.しつけ)を活用しています。

通常の5Sと少し順番が違っています。(整頓と清掃をあえて逆にしています)

清掃において、テーマを持って行うことがメタ認知能力を高める訓練になります。
清掃はただ磨くのではなく、テーマを持って行うことで思考を働かせることができます。

例えば、
「異物がどこから出ているかを見つけながら、清掃しよう」
「油漏れが起きているところを見つけながら、清掃しよう」
「清掃しにくい場所を見つけながら、清掃しよう」

などのテーマを設定することで、考えながら清掃し、色んなことに”気づく”ことを促すことができます。”~しにくい作業”を認知させることができます。

そして、”気づいたこと”や”~しにくいこと”を報告させることで、問題解決のための具体的なアクションを取ることができます。




清掃中に気づいた問題点を報告・連絡・相談し、解決策を考えることで、メタ認知的知識が蓄積され、実際の作業中に危険を察知しやすくなります。

例えば、背伸びしないと掃除できない高いところ。つま先立ちをすると、体のバランスが崩れて転びやすくなります。どうしたら背伸びしなくて済むようになるか、一緒に考えることでメタ認知的知識を与えることに繋がります。

このように、毎日行う清掃にテーマを持たせ、”なぜ”、”どうしたら”を説明することで、労働安全衛生に関するメタ認知能力を高めることができます。

メタ認知の知識をダウンロードすることで、自ら危険な行動を避けるようになります。




今回は、メタ認知を高めるための一つの方法として、清掃にテーマを持たせることをご提案しました。これにより、頭の中にメタ認知的知識をインプットし、作業中に危険に気づく能力を育てることができます。


次回も、具体的なメタ認知の話を進めていきますので、ぜひご視聴ください。

今回もご視聴ありがとうございました。

それでは失礼いたします。



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