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あなたの一言が誰かを救う │ 今すぐ始めるポジティブ習慣

目次

声をかけるって大事ですよね。

でも、エレベーターで突然『すごいですね!』って言われたら、相手は『え、エレベーターのボタンの押し方が?』って驚くかもしれません(笑)

だからこそ、相手の行動を具体的に褒めることがポイントなんです。

今日は、「声かけ」が持つ力について書きます。

ちょっとした一言が相手を元気づけ、チームの雰囲気を変えることがあります。
その重要性と実践方法を考えてみましょう。

ちょっとした一言が、職場全体の士気を高め、生産性向上につながる。

相手を喜ばせる言葉で雰囲気を変える。

エレベーターの中で生まれた温かい会話

ある日のこと。
病院での診察を終え、エレベーターに乗りました。

そこへエプロン姿の女性が3名、乗ってきました。

ふと女性たちのネームプレートに目をやると、「ボランティア」と書かれていました。

「すごいな…」

そう思いながらも、声をかけるべきか一瞬迷いました。
仕事で忙しそうな人に話しかけるのは気が引けます。

しかし、意を決して声をかけました。
「すみません、皆さんボランティアなんですか?すごいですね!」

その瞬間、驚き混じりの明るい声が返ってきました。
「そうなんです!こんなふうに声をかけてもらうことがほとんどないので、すごく嬉しいです!」

そして、微笑みながら他の方からも返答がありました。
「ありがとうございます。元気になれます!」

私も思わず答えました。
「いや、診察を終えたばかりで少し落ち込んでいたのですが、私も元気になりました!ありがとうございます!」

短い会話でしたが、その場が一気に温かくなりました。
たった一言の声かけが、人を元気にし、エネルギーを生み出すのだと実感しました。

この体験は、リーダーシップにも深く通じるものがあると感じます。

チームを率いる立場であるならば、意識して「声をかけること」の力を知り、実践していくことが大切ではないでしょうか。

なぜ「声をかける」だけで人は元気になるのか?

なぜ、「ひと声をかける」ことで、人はポジティブな感情を抱くことができるのか?

いくつかその理由をおはなししましょう。

1. ミラーリング効果(Mirror Neurons)

脳には、相手の感情を自分のことのように感じる、「ミラーニューロン」という神経細胞があります。

ポジティブな言葉を受け取ると、脳はそれを「自分も元気になるべきシグナル」として認識し、エネルギーが湧いてくるのです。

2. 承認欲求と自己肯定感

人は誰しも、自分の存在を認められたい、という欲求を持っています。
「すごいですね!」といった声かけは、相手の存在を承認する行為です。

承認されることで自己肯定感が高まり、自信やモチベーションが上がります。
これは、職場のメンバーにも同じことが言えます。

3. ポジティブフィードバックループ

ポジティブな言葉をかけられた人は、心が温かくなり、それが次の行動に影響を与えます。

例えば、「ありがとう」と言われたボランティアの方々は、より一層やりがいを感じ、次の活動にも前向きになります。

これが職場の文化にも影響を与え、組織全体を良い方向へ導いていきます。

4. LABプロファイルによる視点

LABプロファイル(Language and Behavior Profile)は、人の言葉の使い方や行動パターンを分析し、モチベーションの源泉や意思決定の特徴を理解するためのツールです。

これは、NLP(神経言語プログラミング)の応用として開発され、特にビジネスやコーチングの現場で活用されています。

LABプロファイルを用いることで、相手がどのような言葉に影響を受けやすいか、また、どのような環境でモチベーションが高まりやすいかを見極めることができます。

例えば、ある人は「未来の可能性」を示されると意欲的になりますが、別の人は「リスクの回避」を意識することで行動が促されることがあります。

このように、相手のLABプロファイルを意識して言葉を選ぶことで、より効果的に相手を元気づけ、モチベーションを高めることができるのです。

リーダーは「声かけ」を習慣にするべき

ビジネスの現場では、業務の忙しさに追われ、つい部下や同僚への声かけが疎かになりがちです。
しかし、優れたリーダーは意識的に「ポジティブな声かけ」を行うことで、チームの士気を高めています。

例えば、ある企業のリーダーは、毎朝メンバー一人ひとりに「おはよう!」と声をかけることを習慣にしていました。

ただの挨拶ではなく、目を見て、名前を呼びながら伝える。

「○○さん、おはよう!昨日のプレゼン、すごく良かったよ!」
と言われたメンバーは、モチベーションが上がり、次の仕事にも自信を持って取り組めるようになります。

また、あるリーダーは、週に一度「感謝を伝える時間」を設けました。
チームメンバーがそれぞれ「最近、助けてもらって嬉しかったこと」を共有するのです。

すると、職場の雰囲気が大きく変わり、メンバー同士の信頼関係が深まりました。

こうした「声をかける文化」が根付くと、組織は驚くほど前向きなエネルギーに満ちていきます。

行動することで何かが生まれる。
やってみてから考えよう!


「相手に声をかけるべきか、どうしようか・・・」と考えている間に、チャンスは通り過ぎてしまうことが多いものです。

今回のエレベーターでの出来事も、もし声をかけずに終わっていたら、何も生まれませんでした。

しかし、一歩踏み出して声をかけたことで、相手も自分も元気になり、ポジティブなエネルギーが生まれました。

リーダーシップとは、「大きな決断をすること」だけではありません。

むしろ、「日々の小さな行動の積み重ね」によって、チームの雰囲気を作り出すものです。

経緯をもつ → 声をかける → 伝わる → 元気になる

このサイクルを意識し、ぜひ明日から職場で実践してみてください。

「いつも頑張っていますね!」
「ありがとうございます!」
「お疲れさま、助かりました!」

こんな一言が、あなたのチームをより良いものに変えていきます。


1. 声をかけることで人の心にポジティブな影響を与える。

2. 承認とフィードバックが自己肯定感と組織の活性化につながる。

3. リーダーが意識的に声をかけることでチームの雰囲気が変わる。

相手を喜ばせる言葉で雰囲気を変える。

迷ったら、まずはやってみましょう。
そこから何かが始まるはずです。


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マネジメントコンサルティング部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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