【Youtube】新5S思考術 ⑤│ 【5S活動】5Sの集大成!! 最も良い状態を守り続けるルール作り ~新5S思考術 その6~
※本コラムは、上記動画「【5S活動】1人の100歩よりも100人の1歩! 1秒1mmの繰り返しで生産性を2倍に!! ~新5S思考術 その5~」を要約した内容になっています。
皆さん、こんにちは。
株式会社知識経営研究所(現社名:ナレッジリーン)の坂田です。
この「新5S思考術」の動画シリーズでは、これまで「整理」「清掃」「整頓」についてお話ししてきました。
今回からは「清潔」のテーマに入っていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
清潔とは
「清潔」とは、整理・清掃・整頓を繰り返して職場が清潔な状態になったあと、その状態を維持し続けるための活動です。
きれいな職場が再び乱れることがないようにするため、ルールを設定して守ることが「清潔」のポイントとなります。
ルールを作って「見える化」する
整頓で決めた「何をどこに置くか」という配置や向き、高さ、角度などのルールを明確にし、それを表示や線引きで「見える化」します。
重要なのは「誰がやっても同じ結果が出る」ことです。
AさんでもBさんでもCさんでも同じ配置で、効率的に作業できるようにすることがルールの本質です。
例えば、オフィスではファイルや書類、工具などを最も効率的に使える場所に配置し、それをテプラやマークで分かりやすく表示します。
文字を使う場合は、18ポイント以上のゴシック体で書くと視認性が良く、作業ミスが減ります。
ルールを守る仕組みを作る
ルールを作る際には、リーダーであるあなたが一方的に決めるのではなく、部下や後輩に主体的にルールを考えさせましょう。
人は、自分で決めたルールのほうが守ろうとする意識が高まります。
また、「この工具を使いやすい場所に置きたい」という話が出たら、「その高さや向きはなぜそれが良いのか」と問いかけ、考える力を引き出してあげてください。
これにより、部下や後輩の基準設定能力(良し悪しを判断する能力)が育ちます。
彼らが「良いか悪いか」を自分で判断できるようになると、自然と職場全体の改善意識が向上します。
清潔を維持するための工夫
さらに清潔を維持するには、工具やファイルの「姿置き」などの工夫が効果的です。
工具の形に合わせてスポンジを切り抜き、定位置を明確にする方法です。
当研究所のホームページでは「姿置き」の写真も公開していますので、ぜひ参考にしてください。
最後に「躾(しつけ)」について
「躾」は、「みんなで決めたルールを、みんなで守る」という活動です。
ただし、ルールは状況に応じて見直す柔軟性も必要です。
新しいアイデアや改善案が出てきた場合は、「もっと良くするためにルールを変えよう」と話し合いましょう。
これにより、職場の協力や協調性がさらに高まります。
新5S思考術のまとめ
この動画シリーズでは、「整理」「清掃」「整頓」「清潔」「躾」の順でお話ししました。
私たちの信号S思考術では、心理学やコーチング理論を取り入れ、単なる職場の整備にとどまらず、人材育成や意識改革も同時に行えるよう設計されています。
この思考術は、安全管理、品質管理、情報セキュリティ、食品安全など、様々なマネジメントの分野で活用可能です。
また、職場での問題発見力や解決力、協調性の向上にも役立ちます。
3ヶ月間の実践でクレームが3分の1に減ったという事例もあるほど、効果的な手法です。
最後に、YouTubeチャンネル「改善ファシリテーション研究所」を運営していますので、ぜひチャンネル登録と高評価をよろしくお願いします。
次回またお会いできることを楽しみにしています!
なお、カメラの向こう側にいる撮影担当の「コバ」にも感謝を込めてご紹介しておきます。二人三脚でこの活動を続けていきますので、これからも応援よろしくお願いいたします。
今回も最後までご視聴いただき、ありがとうございました!
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