若手の育成を促す効果的な方法│新人教育のポイント
4月になると、新入社員への教育依頼が増えます。
毎年、フレッシュな人材とふれあえることにワクワク感を隠せません。
思い返せば36年。
わたしも、フレッシュな時があったのですが・・・・
今回は、あなたの職場でも取り入れて欲しい、新人教育のポイントについておはなしします。
しっかりとした、若手の育成が期待できますよ。
良好なコミュニケーションは、作業性を高める
良好なコミュニケーションは、作業性を高めるということを若手のうちから理解してもらうよう、新人教育を展開しましょう。
新入社員研修で、立体パズルを作成するワークを展開するのですが、回数を重ねるごとに面白いことが解ってきました。
それは「声を出すチームは作業が早い」ということです。最初は、特に気にしていなかったのですが、ワーク初めから声を出し、対話の活発なチームは、作業時間が他のチームに比べて半分になるのです。
そのうち、対話の活発なチームを見ると「このチームはきっと優勝するな。」といった予想も立てられるようになりました。
そこで、実験!
「活発に会話をしたり、タイミングを合わせるようなかけ声を掛け合うと作業が早くなりますよ。」と伝えたチームと、何も伝えないチームに分けてワークを進めてみました。
すると、前者のチームの方が明らかに良い成績をおさめたのです。
実験を繰り返しても、同じような結果が得られました。
これが解ってから以降、このワークを通じて、コミュニケーションの大切さを体験してもらうよう指導するようにしています。
チーム内での対話も、若手の育成に影響する
さらには、対話の仕方もワークの成績に影響することも解りました。
それは「ハッキリとした返事」です。
「次、これを乗せるよ~。」 「りょうか~い」
「次のパーツはこれだよね?」 「うん そうだね。」
このような、ある人の発言に対して、チームメンバーが反応(ここでは返事)することで、作業が早くなるのです。
複数のメンバーで、1つの作業をするときには、タイミングを合わせたり、作業の進捗状況について情報交換をすることによって、効率的な作業が進められるようなのです。
これらがシッカリできるチームは
- 作業効率が良い
- 作業ミスが少ない
- ワークを楽しみながら問題解決に挑む 等、良い結果が得られています。
そして、この現象は新入社員だけに限らず、中堅社員はベテラン社員でも同じ結果が得られています。
- 対話を促す
- タイミングを合わせる声を出す
- 返事をシッカリする
良好なコミュニケーションは、作業性を高めるということを若手のうちから理解するよう新人教育を展開しましょう。
すると、しっかりとした、若手の育成が行えます。
「もしも、解ったら返事をしようか。」
当たり前のようなことでも、この言葉で返事を促すようにしてみましょう。
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国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。