コラム

研修効果を高めるには│心理的安全性の確保

目次

成果の出る組織と出ない組織

社内研修の効果を最大に活かし、経営パフォーマンスに寄与することは、人事戦略をや人財投資をする上でも大切な考え方です。
ところが、時間をかけて投資をしても、成果の出る組織と出ない組織に分かれます。
同じ研修プログラムを展開したのに、成果が大きく違ってしまうのです。

この2つの組織の違いは、いったい何なのでしょう?
今回は、研修効果を出す組織についておはなしします。
研修効果を最大限にするノウハウがここにあります。

学習力を育てなければ、研修の意味がない。
そもそも学習力とは、次の意識や意欲の集合体をさします。

  • 知識を得ようとする力
  • 技能を得ようとする力
  • 課題に解決に挑もうとする力
  • 継続する力
  • 柔軟に対応する力

これらが有機的につながることで、学習力が形成されます。
この力が高いと自らを評価し、学習効果を実感する力も養えます。

またコミュニケーション力にも長け、高い説明力と説得力も保持しています。そしてこの能力は、「個人」としてではなく、「組織」として維持向上させなければなりません。

研修効果を高める方法

お客様から、「問題解決訓練を展開して欲しい」といったご依頼をよく頂きます。
そして、この訓練を開催し、その後について追跡調査をしてみると、次の2つのパターンに分かれます。

①問題や課題へのアプローチ方法に変化が起き、新たな視線や気付きを得ている。
②問題や課題へのアプローチ方法に変化がなく、過去の経験と知識で問題解決している。

問題解決訓練では、新しい視点で問題を捉えることと、新たな気付きを得る能力を伸ばすよう、進めていきます。

①のパターンでは、その教育訓練効果が出ています。
しかし、②のパターンでは、今までと同じ視点や意識を持って問題に挑んでおり、教育効果を得られていません。

長年、研修講師を続けていると、なんとか①のパターンに繋げたいと思うのですが、正直言って②のパターンもあります。

経験値からなのですが、①と②のパターンは、1:1の割合です。
では、どのようにすれば、研修効果を高めることができるのでしょうか?

私が研修講師を担当させて頂くとき、お客様とお打合せをさせて頂きながら、次の項目を研修前に開催させて頂きます。

それは、研修生同士の

  • 良好なコミュニケーションの取り方
  • 協力のしかた
  • 強調のしかた
  • 心理的安全性の確保

について、1日かけて高めます。具体的には、マインドマップ法というノートの取り方を学んで頂き、情報整理術を身に付けて頂きます。

脳を活性化する

マインドマップは、情報を体系的に整理し、視覚・読解覚・情動覚を刺激することで、脳を活性化するノート術です。

このノートをベースに、研修生同士の情報交換をさせると、整理された情報を基に対話が進み、お互い”解りやすい内容”という感覚を抱くようです。
学習において「解りやすさ」は、とても重要で、解りにくい状態が続いてしまうと、学習に対するモチベーションが下がるばかりです。

マインドマップを使った情報交換を進めることで、「解りやすい」情報が飛び交い、研修生同士の学びに対するモチベーションが高まります。
そして、学習力を高めた研修生達が、研修のより良いパフォーマンスに繋げてくれます。
学習力を育てなければ、研修の意味がない。研修効果を最大限にするノウハウ。

研修開催その前に、学習力を高めるためのコンテンツも計画してみませんか?


毎週月曜日に「改善ファシリテーション」をテーマとしたコラムを更新、
火曜日にメールマガジンを配信しております。是非ご登録ください。(ご登録は無料です)


「人材育成」のコラム一覧|ナレッジリーン

「人材育成」のコラム一覧です。

kmri.co.jp

og_img

問題解決・課題解決|ナレッジリーン

ナレッジリーンは国や地方自治体を顧客として環境分野の調査業務や計画策定、企業の非財務分野に対するマネジメントコンサルティングや人材育成を主業務とするシンクタンク&コンサルティングファームです。

kmri.co.jp

og_img

体験セミナーのお申し込みはこちらから

お気軽にお問い合わせください

坂田 和則さん画像
マネジメントコンサルティング部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

お気軽に私たちにご相談ください

 03-6450-1877(受付時間 平日10:00~18:00)