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相手の集中力を呼び戻す方法│変化に富んだ話し方・伝え方

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私の住む街では、春風と共に桜吹雪が舞うようになりました。
また、来年も満開の桜並木の下を「元気よく歩けたらいいな~」と考えながら、舞う花びらを追いかけてしまいます。
まさに、舞う花びらに心を取られて『 上の空 』になってしまう瞬間です。
あなたの街ではいかがでしょうか?

さて、今回は『 上の空 』になっている相手の集中力を呼び戻すおはなしです。
チョットだけ、話し方のバリエーションを増やすだけで、相手を惹きつけられるようになりますよ。

日常生活で意外と多い『 上の空 』状態

あなたには、こんなことありませんか?帰宅や出社などの移動中、ふと気付くと「自分がいつも通る道を本当に辿ったのか?」と思う瞬間が。
いつもの道を辿って、『今』この場所にいるはずなのに、その辿った道を詳細に思い出せない状態です。

私も時々「あれ?何時ものコンビニの前を歩いたっけな~?????」とか「ん?何時もの横断歩道渡ったっけな・・・・??」など、思い出せないことがあります。

実は、この状態のことを『上の空』といいます。
主行動(上記の場合、帰宅や移動中)はシッカリ実行して、目的を達成しているのに、そのプロセスを思い出せない状態になったときは『上の空』になっていた可能性があります。

こんな話をしていると「坂田もおかしくなったか??」と思われてしまうかもしれませんが、なんと、この『 上の空 』の状態を調べてみると、30%も日常生活の中でこの状態が起きていることが解っています。

わたし自身「ちょっとおかしくなっちゃったのかな?」と思うこともあったのですが、誰にでも起きる現象と知り、ホッと胸をなで下ろすことができました。

『 上の空 』は、誰にでも起きる現象です。

脳科学的には、意識を司る前頭前皮質の活動より、大脳基底核という部位が優位性を持った状態と言われています。
大脳基底核は、習慣などの無意識でも行える行動や思考を司る部位で、毎日歩く「通勤路」などがこれにあたります。

この『 上の空 』状態は、社内研修などの受講生にも発生します。研修中に「ぼーーーーーーーっ」っとして、研修内容に集中できない状態です。
ひと昔前なら「自覚が足りない」とか「たるんでいる!」と一喝されていたことでしょう。

でも、人であるゆえ『上の空』は誰にでも起きること。だって、日常生活の中で30%も『上の空タイム』が出現するのですから。

こんな時、あなたは『上の空』状態の相手を引き戻す必要があります。
様々な方法が提唱されていますが、わたしがよく使う方法が「具体⇔抽象」を繰り返す話し方です。

変化の少ない話し方を続けると、
相手が『 上の空 』になりやすい

『 上の空 』は、いつも通りの「変化の無い環境」中に起きやすくなります。
あなたが話すときにも、同じスピード・ピッチ・声の大きさなど、変化の少ない話し方を続けると、相手が『 上の空 』になりやすいのです。

ならば、あなたの話し方・伝え方にバリエーションをつけて、変化を相手に感じさせれば、引き戻すことが可能です。

あるときは、細かく現実的な具体例を話したり、そして全体象を伝えるよう抽象的な話をしたり、これを繰り返すこともバリエーションに富んだ話し方・伝え方になるのです。

①上の空は日常生活の中で30%も起きている
②相手の意識を学習に引き戻す必要がある
③意識を戻すには、話に変化を盛り込む

これを意識しながら、話したり伝えたりしてみてください。
それは、とてもカンタンなことで、あなたの話し方に変化をつけるだけ。
『 上の空 』になっている相手の集中力を呼び戻すには、変化に富んだ話し方・伝え方をしてみましょう。

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マネジメントコンサルティング部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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