説明力と説得力を高める話し方│相手のルールの捉え方を知る
人によって違う「ルールの感じ方」
今回は、人によって違う「ルールの感じ方」のおはなしです。
新しいルールを制定した時の、 説明力と説得力 が変わります。
仕事をする上で、たくさん制定されるルール。
そのルールを守ることによって、コンプライアンスが確保されたり
職場の問題や課題をあぶり出すことができます。
しかし、このルールにも、心理的感覚が人それぞれ違っており
ルールを守る人・守らない人が出てきてしまいます。
例えば、荷物を持ち上げたとき。
「軽い」と感じたり、「重い」と感じたり、人によってその感じ方が違います。
これは、その人の骨格や筋肉量が関係し、感じ方の違いがあるからです。
そして、この感じ方の違いは、多くのシーンで発生します。
もちろん、心理的な感覚でルールに対する感じ方も変わります。
私たちの周りはルールで溢れています
あなたの職場では、多くのルールが制定されていることでしょう。
そして、このルールは
・遵法性の確保
・信頼性の確保
・生産性の確保
・効率性の確保
・仕事の質や品質の確保
・安全、安心の確保
などの、目的を果たすために制定されています。
ところが、ルールを制定しても
守る人と守らない人が職場の中に出てきます。
なぜ、分かれてしまうのでしょうか?
私たちの脳には、人それぞれの思考パターンが存在します。
もちろん、ルールに対しても、思考パターンが存在し、人によって感じ方が異なります。
また、このパターンは、研究の結果から4つに分かれることがわかっています。
それは
・個人型
・無関心型
・迎合型
・寛容型
です。
それぞれの思考パターンに合わせた伝え方をしてみよう
個人型は、私には私のルールがある!私のルールをあなたも守れ!といった、まるでジャイアンの様な思考パターンの持ち主です。
他のルールが存在していても、自分で決めたルールを優先して守り、守らせようという行動が目立ちます。
このタイプには
「あなたの決めたことも大切だけれども、職場のルールも同じように大切です」
と、いったん、相手のルールを認めた上で、職場のルールを守るように話をすると、納得しやすい特徴があります。
無関心型は、私には私のルールがある!他のルールは意識さえできないタイプです。
このタイプは、自分のルールは自分でまもり、他人への介入や影響をしないタイプです。
このタイプにも
「あなたの決めたことも大切だけれども、職場のルールも同じように大切です」
と、いったん、相手のルールを認めた上で、職場のルールを守るように話をするとよいでしょう。
迎合型は、自分にはルールは無く、自分以外の人が決めたルールを守り、それを周囲にも伝えるタイプです。
感覚的には、管理職向きの人ではないでしょうか。
このタイプは、ルールの遵守と周囲への働きかけが活発なので「新しいルールが制定されました」と伝えるだけでよいでしょう。
迎合型は、自分には自分のルールもあるし、他の人には他の人のルールがあるといった感覚の持ち主です。このタイプは、「他のやり方があってもいいと思います」と、複数のルールを認めます。
このタイプには、あなたのルールと、職場のルールの違いってなにがありますか?といった、ルールの違いに気付かせること。
そして、ルールが持つ目的を説明することが大切です。
リーダーであるあなたは、この4つのタイプに合わせてルールを説明し、説得しなければなりません。
例えば、このような伝え方をすると、4つのタイプを説得しやすくなります。
今日から、新しいルールが制定されました。
私たちには、いままで守ってきたルールがあります。(いままでを認める)
しかし、これでは、品質を維持向上することが難しくなってきました。(理由を明確に説明)
繰り返しますが、いままでのやり方では、問題が起きるかも知れないのです。(理由を明確に説明)
・まずは相手の思考パターンを認めること。
・明確な目的や理由を説明すること。
この2つを説明に組み込むことで、全てのパターンにあなたの説明が訴求します。
ルールの捉え方を知れば、新しいルールを制定した時の、説明力と説得力 が変わります。
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国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。