音声による対話の大切さ│相手を理解するメカニズム
私は、古い人間でございます。
メールやチャットでのコミュニケーションは、どうも苦手です。
できるだけ、面と向かって話をしたり、電話で会話をするようにしていますが、「オジサンだ」と若い世代から笑われてしまいます。
まあ、苦手と言うよりある “意味” があって ” 音声 ” によるコミュニケーションを取るようにしているのですが・・・・
今回は、深く理解をするためのコミュニケーションについてお話しします。
ある ”きっかけ” を持つことにより、相手との理解度を高めることができますよ。
脳科学と心理学から解った ” 音声対話” の大切さ。どうぞお付き合いください。
相手を理解するメカニズム
当たり前のことですが、コミュニケーションには、情報の発信者と受信者がいます。
そして、情報を相互に行き交わしながら理解を深めるのですが、この時、脳内ではある現象が起きています。
私たちの脳は、様々な機能を司る部位があり、これらが相互に連動しながら理解・判断・行動などを起こしています。
そして、良好なコミュニケーションがとれ、お互いの理解が深まっている時には、お互い同じ部位が反応を示すことが解っています。
この現象を『同期』といいます。
そして、『同期』のレベルが高ければ高いほど、お互いの理解度が高まることも解っています。
つまり『同期』を高めるためのモチベーションが双方にあれば、自然と良好なコミュニケーションが交わされるわけです。
実験によると、このモチベーションを高める ”きっかけ” が発見されているのですが、これさえ押さえれば良好なコミュニケーションを構築することができるかもしれません。
では、いったいどのようにして、そのモチベーションを高めれば良いのでしょうか。
同期のモチベーションを高める ”きっかけ” とは・・・・・
それは「声で会話を交わすこと。」です。
「えっ?そんなカンタンなこと??」と思われたかたも少なくないでしょう。
でも、実験では「声による会話」で『同期』が促されることが解っているのです。
そしてこの音声も、直接語りかける方式で録音された音声でも『同期』が起きることも発見されています。
もしも、お願いごとや相談をしたい時には、メールやチャットでなく、相手のところに直接出向いて ” 音声 ” によるコミュニケーションを交わしたり、それが無理なら電話やWEB会議システムで交わした方が効果的なコミュニケーションを交わすことができます。
現代の職場では、メールやチャットによるコミュニケーションが大きな割合を占め、音声による ”会話” が少なくなっているような気がします。
できるだけ ” 音声 ” によるコミュニケーションを交わし、『同期』を生み出すことが大切かも知れません。
- 人の脳は声を聴くと反応しやすい
- 声を聴くと、情報発信者と受信者の脳が同期しやすい
- 同期は、理解を深めることができる
脳科学と心理学から解った ” 音声 対話” の大切さ。
できるだけ、 音声 によるコミュニケーションをとるようにしてみてはいかがでしょうか?
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国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。