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「 話しやすい雰囲気 」の作り方│自身の話の聞き方を客観視する

目次

「あなたの話の聞き方」を振り返ってみましょう

リーダーであるあなたが、部下や後輩と話をするとき、「良質な情報をもれなく」受け取ることは、リスクを回避したり、ひらめきのきっかけが得られたりするものです。
しかし、あなたの部下や後輩は、あなたの前で「良質な情報」を全て出し切っているかどうかは、解りません。

もしかしたら、とっても大切な情報を話し漏らしているかも知れません。
「良質な情報の漏れ」は、様々な要因で発生しますが、そのひとつに「あなたの話の聞き方」があります。

今回は、「 話しやすい雰囲気 」の作り方についておはなしします。
話し相手との、共感や信頼関係を高められますよ。

相手の非言語を真似てみる

私たちのコミュニケーションは、バーバル(言語)とノンバーバル(非言語)から成り立っています。
この二つを調和させながら、相手との情報交換を行っています。
言語は、あなたが話す『言葉』そのもの。

非言語は、『言葉』以外の、仕草や表情、声のトーンや早さ、言葉遣いなど、言語以外の”表現”を指します。
一般的には、バーバル7割・ノンバーバル3割と言われています。
つまり、バーバルだけでは100%の情報は伝わらないということになります。
もしも、100%の情報が伝わらなければ、リスクに気付かなかったり、新しいひらめきのチャンスを逃します。
ですから、できるだけ100%に近づけるためにも、ノンバーバルを重要視する必要があるのです。
また、ノンバーバルは活用すると、相手との信頼関係や共感を高めることも解っています。

例えば・・・

相手が腕を組んで話しているとき。
あなたも、腕を組んで話しを聴いてみましょう。

相手が、ゆっくり話しをしていたら。
あなたも、ゆっくりと話をしてみましょう。

相手が、笑顔になったとき。
あなたも、笑顔で応えてみましょう。

相手が困った表情をしたら。
あなたも、困った表情をしてみましょう。

相手が表現するノンバーバルを、真似てみることが大切なのです。

すると、その場に「心理的安全性」が生まれ、多くの情報を相手が発信することができるようになります。

ミラーリングは、やりすぎ注意

この相手の非言語に反応することを「ミラーリング」といいます。
鏡に映るような仕草をするといった意味です。部下や後輩があなたに話すとき、あなたがミラーリングをすることで、話しやすい雰囲気を醸し出し、より多くのバーバルを発信させるテクニックです。

ただし、ミラーリングには注意が必要です。相手のノンバーバルを真似ていると「この人、私の事をバカにしているのか?」と勘違いされます。

ミラーリングは、あまり過剰にやり過ぎると、相手に不快感を与えます。
そこで、私からのアドバイス!
ミラーリングは、だいだい1/3くらいのレベルで真似をすると良いでしょう。
相手が、手を動かして話していたら、1/3程度の動きをあなたが真似てみるなどです。

部下や後輩の話を聴くとき、ちょっとしたあなたの心遣いで、心理的安全性を確立し、安心感を与える。それは、より多くの「良質な情報」を引き出し、与えることができるでしょう。

相手の非言語を真似てみる。
話し相手との、共感や信頼関係を高められますよ。
あなたは、話しやすい人ですか?話しにくい人ですか?


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マネジメントコンサルティング部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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