• ホーム
  • コラム
  • 『 脳内言語 』をポジティブに!│自分の考えを言語で意識する
コラム

『 脳内言語 』をポジティブに!│自分の考えを言語で意識する

目次

説明を受けて、その内容を理解しているのに、なぜだかシックリこない感覚に包まれ、モチベーションが高まらない時ってありませんか?

それは、あなたの脳内で交わされる「言葉の使い方」によって起こる現象なのです。
今回は、あなたの行動を抑制するワケについてお話しします。
あなたがそこに留まる理由がわかりますよ。

行動のブレーキに気付けば、ポジティブになれる。

先日、新幹線の架線トラブルに巻き込まれ、搭乗予定の列車が大幅に遅れたときのこと。どうしても、その日のうちに目的地へ到着する必要があった私は、移動ルートの代替案を模索していました。

「予定の新幹線が、このまま運休になったら、高速バスで移動するか?」
「いやいや、もう少し様子をみて、このままこの駅に待機した方がいいか?」
「でも、このまま待っていて、運休になってしまったら、今日中に目的地へ付けないぞ!」
ブツブツと頭の中で会話をしていました。

私たちの脳は、考えたり思ったりするとき、言語を使って自分の考えを意識します。
この「ブツブツ」と頭の中で飛び交う言語を『 脳内言語 』といいます。
あなたも、仕事中など、この『 脳内言語 』を使って、自らの考えを意識して思考を進めているはずです。
そして、この 脳内言語 は、あなたの行動に大きく影響を及ぼすことがわかっています。

ポジティブ言語とネガティブ言語

「作業台や机の上を整理・清掃しましょう!」と大号令がかかり、あなたの脳にその言葉が届いたとします。すると、脳はインプットされた”言葉”に対して、 脳内言語 を使って思考を張り巡らせるのです。

例えば
 ・整理・整頓して、スッキリした気分で仕事をしよう!
 ・先日のセミナーで、整理ができていない机は、作業ミスが増えると言っていた
  から、ちょっと片付けてみるか。
など、あなたは『 脳内言語 』を使って考え、行動します。

また『 脳内言語 』には、ポジティブ言語とネガティブ言語があることもわかっています。
先の例のようなポジティブな『 脳内言語 』が脳内で起こると、あなたは、整理・清掃という行動をはじめます。

ところが逆に、ネガティブな言語が脳内に起こると、あなたは行動を止めてしまうでしょう。

例えば
 ・面倒臭いな。
 ・今でも、作業に支障はないしな。
 ・整理・清掃をやって評価が上がるわけないしな。
このような『 脳内言語 』が沸き起こると、あなたの行動は強く抑制されてしまうのです。

『 脳内言語 』には、”クセ”がある

そして、このネガティブな『脳内言語』には、あなた特有の”クセ”の様なモノがあります。
もしも、あなた自身「行動を変えたい!」と感じているのなら、まずは自分自身の『脳内言語のクセ』を知ることが大切です。

『脳内言語』のクセを知るためには、次のようなプロセスで把握することができます。

それは、「でもな~」です。ん?「でもな~」ってどういうこと?

と、すでに『 脳内言語 』が沸き起こっている方もおられるのではないでしょうか。例えば

「予算達成のため、目標予算の30%増しを狙って活動しよう。」と号令がかかったとき、このような思考が沸き起こるケースはありませんか?

 ・でもな~ライバル会社の攻勢が厳しいしな~
 ・でもな~残業時間の規制が厳しいからな~
 ・でもな~昨年だって、予算達成できなかったしな~

このように、『でもな~○○××▽▽だしな~』という『 脳内言語 』は、ネガティブなカテゴリーに入ります。

このネガティブな『 脳内言語 』が、あなたの脳内で巡りはじめると、あなたのモチベーションは「ダダ下がり」状態になるのです。
もしも、あなたの脳内に「でもな~」が流れたときは、それに気付くコトが大切です。

では、「でもな~」が流れてしまったとき、どのようにすればよいのでしょうか?
それは、自らの意志で『 脳内言語 』変換してみることです。
私が、リーダー研修で進めている『脳内言語』は

 【やってみてから考えよう!】です。

ポジティブ『 脳内言語 』を探しましょう

私たちの思考は、行動に大きく左右されることが解っています。

ですから、ネガティブな『脳内言語』が巡ったときこそ、行動を促す『脳内言語』を自らの意志で強く意識することが大切です。

 ・ともかく動いてみよう。
 ・まずは、動いてみよう。
 ・とりあえず、やってみよう。

あなたの行動は、『脳内言語』に強く影響を受けます。
だからこそ、ネガティブ言語のクセを知り、ポジティブ言語へ変換することが大切なのです。

人は、脳内でブツブツ会話をしている。
脳内言語が行動を決める。
あなたの、脳内言語に気付く。

行動のブレーキに気付けば、ポジティブになれる。
あなたがそこに留まる理由は、これが原因です。

あなたに合った、ポジティブ『脳内言語』を探してみませんか?


毎週月曜日に「改善ファシリテーション」をテーマとしたコラムを更新、
火曜日にメールマガジンを配信しております。是非ご登録ください。(ご登録は無料です)


問題解決・課題解決|ナレッジリーン

ナレッジリーンは国や地方自治体を顧客として環境分野の調査業務や計画策定、企業の非財務分野に対するマネジメントコンサルティングや人材育成を主業務とするシンクタンク&コンサルティングファームです。

kmri.co.jp

og_img

体験セミナーのお申し込みはこちらから

お気軽にお問い合わせください

坂田 和則さん画像
マネジメントコンサルティング部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

お気軽に私たちにご相談ください

 03-6450-1877(受付時間 平日10:00~18:00)