コラム

傾聴でどんどん集まる情報│相手の話を聴く姿勢

目次

今回は、相手の話を聴く姿勢についてお話します。

「この会社って、どこへ行っても綺麗だな。」
「この会社って、どこへ行っても乱雑だな。」
多くの組織を訪問して、現場やオフィスを歩いていると感じます。

「この会社って、コミュニケーションが活発だな。」
「この会社って、コミュニケーションが下手だな。」
こんなことも感じたりもします。

課題解決型チームを維持するには、あなたに集まる情報量で決まります。
コミュニケーションが下手なチームと言わせないために必要なのが、傾聴です。

あなたの話を聞く姿勢はどんなですか?

私が、リーダーズコミュニケーションのセミナー(インハウス)を開講するとき、よくやっているデモンストレーションがあります。

それは、部下や後輩の会話が円滑に流れるか?滞るか?という、リーダーの話を聴く姿勢ひとつで、あなたが部下や後輩から入手できる情報量が大きく変わるといった内容です。

VUCAの時代を迎え、チームの内部課題や外部課題をいち早くキャッチし、予防的処置を講じることは、現代のリーダーに求められるスキルです。

そして、そのスキルを成り立たせるひとつの要因として「情報」があります。
日頃忙しいリーダーとなると、チームが抱える課題全てをモニタリングすることは不可能です。
だからこそ、部下や後輩が感じている課題をあなたが集め、分析をかけながら課題に対処することが必要なのです。

セミナーでは、次のような仕草をしながら相手の話を聴くようにします。
①相手の目をみて、うなづきや、「うん。うん。」など、”同意を示すような仕草”をしながら、話しを聴く。
②パソコンの操作をしながら、相手との目線を外したまま話を聴く。

すると、約8割の人が「①は話しやすいけれども、②は話しにくい。」といった解答をします。

理由を聞くと
「話を聴いてくれているという安心感があると話しやすい。」
「話を聴いてくれているのか?聴いてないのか?不安になると、話しにくい。」
といった理由がほとんどです。

コミュニケーションは、未来の課題解決につながる種

「話しやすい人」と「話しにくい人」。
これは、きっとあなたも感じたことのある感覚でしょう。

もしも、あなたが「話しやすい人」なら、多くの情報が集まり、チームの持つ潜在的課題を察知することができるでしょう。
もしも、あなたが「話しにくい人」なら、その結果はもうお解りですね。

話しやすい人には、自然と話をする。
話しにくい人には、自然と話をしなくなる。
その情報は、未来の課題解決につながる種なのです。

コミュニケーションが下手なチームと言わせないための傾聴。
課題解決型チームを維持するには、あなたに集まる情報量で決まるのです。
部下や後輩の話に耳を傾ける姿勢を見つめ直してみませんか?


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マネジメントコンサルティング部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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