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ストレスと上手に向き合うために:セルフ・ストレス・マネジメントのすすめ

目次

現代社会において、ストレスは避けられない要素です。通勤や仕事、家庭環境といった日々の生活に自然とついて回り、知らず知らずのうちに蓄積してしまうことが多いのです。過度なストレスは体調不良やモチベーション低下といった問題に繋がります。そこで重要になるのが「セルフ・ストレス・マネジメント」です。本記事では、ストレスに対する基本的な理解から、具体的な対処法までをご紹介します。

ストレスが引き起こす影響

私たちの生活に潜むストレスは、心身に大きな影響を及ぼします。例えば、過度なストレスは不眠や食欲不振、疲れやすさなどの身体的症状として現れることがあります。長期的に蓄積されると、精神的にも大きな負担となり、うつ症状や意欲の低下につながることも少なくありません。

ストレスが健康に及ぼす悪影響を理解することは、セルフ・ストレス・マネジメントを実践する第一歩です。まずは、自分がどのような状況でストレスを感じやすいかを把握し、その上で向き合う準備をしましょう。

セルフ・ストレス・マネジメントとは?

「セルフ・ストレス・マネジメント」とは、自分でストレスをコントロールし、生活や仕事の質を向上させるための取り組みです。具体的には、ストレスの原因やそれに対する反応を意識し、自分に合った方法で軽減していくことを指します。

ストレス管理に取り組むことで、心身の安定や生産性向上につながります。セルフ・ストレス・マネジメントの方法は人それぞれ異なりますが、自分に合った方法を見つけ、習慣化することが大切です。

物にぶつけるストレス解消法

「モノにぶつける」という方法は、実はストレス解消に効果的な手法の一つです。例えば、ストレス解消ワークとして、パンチングボールやストレスボールなどのアイテムに力を込めて打ち込むことで、一時的に感情を解放する方法があります。

筆者の行うコーチングセミナーでも「ストレス軽減ワーク」として、物に感情をぶつけるワークを取り入れています。リーダー層がコーチングを行う際に感じるストレスを和らげるための方法で、多くの受講者から「すっきりした」という感想が寄せられます。ただし、この方法には仲間や指導者のサポートが必要であるため、個人で行うには限界がある点も覚えておくと良いでしょう。

ひとりでできる「ディストラクション法」

セルフ・ストレス・マネジメントの一環として「ディストラクション法」もおすすめです。これは、注意を意図的にそらし、ストレスの対象から意識を逸らすことで気分を軽くする方法です。

例えば、通勤電車で混雑や騒音によるストレスを感じる時、心を別の方向に向けるだけで気持ちが楽になることがあります。「今日のランチは何にしようか」「週末はどこへ行こうか」といった、楽しいことやプライベートな計画を考えるだけでも、ストレスの感じ方が軽減されるのです。

実証されたディストラクション法の効果

ディストラクション法の効果は、心理学の実験でも確認されています。ある実験では、冷たい氷水に指先を浸し、その耐久時間を測定するという方法が取られました。参加者を二つのグループに分け、一方のグループには「冷たさに耐えるように」と指示し、もう一方には「楽しいことを考えて」と意識をそらすように指示しました。その結果、意識をそらしたグループの方が、冷たさに耐える時間が長くなったのです。

この実験からも、ディストラクション法がストレスに対する耐性を高める効果があることが分かります。職場や日常生活においても、何かに意識を向けるだけでストレスを減らすことができるのです。

日常に取り入れられるディストラクション法

ディストラクション法は特別な技術や道具を必要としないため、すぐにでも実践できます。例えば、以下のようなシチュエーションでディストラクション法を取り入れてみましょう。

  • 通勤中:音楽やポッドキャストを聞いて、気を紛らわせる。
  • 職場での一息:休憩時間にスマホでお気に入りの動画や記事をチェックする。
  • 家庭内のストレス:家事の合間にホッとできることを取り入れる。

日常の中で取り入れることで、ストレスを感じる時間を減らし、心に余裕を持つことができます。

ストレスをためないためのセルフケア習慣

セルフ・ストレス・マネジメントには、ディストラクション法以外にも取り入れやすい習慣がいくつかあります。例えば、リラックスできる趣味を見つけたり、質の良い睡眠を確保したりすることも大切です。以下のような方法を試してみると良いでしょう。

  • 運動習慣をつける:ストレスを感じた時、軽い運動でリフレッシュしましょう。
  • 深呼吸や瞑想:深呼吸は即効性があり、心を落ち着かせる効果があります。
  • 健康的な食事:栄養バランスの取れた食事は、心と体の健康をサポートします。

これらのセルフケア習慣を日常生活に取り入れることで、ストレスを未然に防ぎ、心身の調和を保つことができます。

ストレスと上手に付き合う心構え

ストレスは完全に避けられるものではありません。しかし、ストレスを感じること自体が悪いのではなく、それをどのように受け止め、対処していくかが重要です。セルフ・ストレス・マネジメントを実践することで、ストレスに対する耐性を高め、困難な状況でも冷静に対処できるようになります。

ストレスを味方に変える

セルフ・ストレス・マネジメントを通じて、日常のストレスに対する理解と対処法を学びましょう。物にぶつける方法やディストラクション法といった具体的な手段を取り入れることで、ストレスに対するアプローチを多様にできます。

日々の生活の中で、意識的にストレスケアの時間を取り入れ、ストレスを上手に管理することで、より健康で充実した毎日を送ることができるはずです。

日々の生活につきまとうストレス

これが蓄積してしまうと、体の調子がおかしくなったり、モチベーションも上がらないといった悪影響が起きやすくなります。
自分の意志でストレスに向き合い、ストレスを軽くすることを「セルフ・ストレス・マネジメント」といいます。

今日は、あなたのストレスを簡単な方法で軽減できるおはなしです。気を紛らわせることで、 ストレス軽減 も、元気も手に入れられますよ。


メンタルヘルス・ストレスマネジメント|ナレッジリーン

ナレッジリーンは国や地方自治体を顧客として環境分野の調査業務や計画策定、企業の非財務分野に対するマネジメントコンサルティングや人材育成を主業務とするシンクタンク&コンサルティングファームです。

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改善テクニック|ナレッジリーン

ナレッジリーンは国や地方自治体を顧客として環境分野の調査業務や計画策定、企業の非財務分野に対するマネジメントコンサルティングや人材育成を主業務とするシンクタンク&コンサルティングファームです。

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マネジメントコンサルティング部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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