コラム 2019.12.01

【問題解決を加速する！】チーム特性を理解して新たな解決策を見出そう

リーダーとして「チーム特性」を知ることで、行き詰まりから抜け出し、問題解決力を飛躍的に向上させる方法を紹介します。問題解決におけるチーム特性の重要性を解説し、特性の活用方法も具体的に説明します。

問題解決が停滞する理由とは？チーム特性の重要性を再確認

多くのリーダーは、問題解決や課題解決の会議でメンバーが行き詰まり、何度も同じ議論を繰り返す状況に悩んでいます。チームメンバーが互いに異なる視点を持つことでチームの可能性は広がる一方、行き詰まりや意見の衝突も生まれやすくなります。ここでの重要なポイントは、リーダーがチームの「特性」を把握し、チームの本来の力を引き出す方法を導入することです。

問題解決のための「3つのチーム特性」とは？

問題解決において効果的なチーム形成には、3つの「チーム特性」が存在します。それぞれの特性には独自の利点があり、状況に応じて使い分けることで、停滞した議論を前に進めることができます。

個人型

各メンバーが個別に考え、異なる視点を提供する特性です。多様な意見が生まれやすく、視野が広がりますが、チーム内での協調性がやや欠けるため、チーム全体としての一体感に課題が残ります。

近接型

各メンバーが明確な役割を持ち、それぞれの役割に従って動くタイプです。役割分担が適切であれば、スムーズに進行しますが、他のメンバーの役割には踏み込みづらく、全体的な視野が狭まりがちです。

チーム型

チーム全員が協力し、問題解決に高い意欲を持って取り組む特性です。高い視座から問題を捉えることができ、協力し合う力が強い反面、責任の所在が曖昧になりやすい傾向があります。

チーム特性を活かした効果的な問題解決アプローチ

リーダーとしての役割は、状況に応じてこの3つの特性を組み合わせ、スムーズな問題解決をサポートすることです。チームの特性を活かすアプローチを3つの状況に分けて考えてみましょう。

個人型に偏りがちな場合

「個人型」の状態が強すぎると、意見がバラバラになり、協力が難しい場合があります。このような場合、チーム型への切り替えを意識するよう指導します。「今は皆さんの個々の意見が重要です。次に一つにまとめてみましょう」と声がけすることで、個人の視点を尊重しつつもチーム全体としての解決策へ導きます。

近接型の役割分担がしっかりしすぎている場合

「近接型」の特性が強いと、メンバー間で他の役割領域に関与しにくくなります。この場合、あえて個人型やチーム型の思考に切り替えるよう促します。「他の領域についても少し視点を広げてみてください」というアプローチで、広い視野を持たせつつ役割の枠を超えたアイディアを引き出すのがポイントです。

チーム型で責任が曖昧になっている場合

「チーム型」の特性が強いと、全員で意見を出し合いながらも、最終的に誰が責任を持つのかが不明瞭になることがあります。ここでは、個人型を活かし、「この部分はあなたに責任を任せたい」と明確に役割を与えることで、チーム全体が持つ高い視座と広い視野を保ちつつ、問題解決に向けた具体的なアクションに落とし込んでいきます。