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笑顔が溢れる魔法の会議 │ なりきり会議で変革を

目次

会議と聞くと、皆さんどんなイメージを思い浮かべますか?

堅苦しい雰囲気の中、資料を手にしたリーダーが話し、それを周囲が黙って聞く。

その後、なんとなく反応して解散。

これではせっかく集まっても、会議の目的である「新しいアイデア」や「合意形成」が生まれることは少ないでしょう。

でも、もし会議室が笑い声で満たされ、発言者も聞き手も夢中になっていたらどうでしょうか?

アイデアが次々と広がり、会議後にメンバーが「楽しかった!」と言いながら帰っていく姿を想像してみてください。


今回はそんな「理想の会議」を実現するための手法――「なりきり会議」についてお伝えします。
次の会議室は、笑顔と笑い声、そして溢れるアイデアが待っています。

ぜひ、「なりきり会議」を試してみてください!

なりきり会議って何?

「なりきり会議」は、文字通り、役割になりきることから始まります。

発表者は企業の広報担当者、聞き手は記者会見に来た、新聞記者や雑誌のライターという設定。

発表者は前に座り、自らの提案を堂々と発表。

メンバーは「週刊〇〇の田中です」「月刊△△の山田です」となりきって自己紹介しながら、発表者に質問を投げかけます。

記者会見の模倣ですが、会議室は笑いであふれ、徐々に質問が本格的になり、アイデアが磨かれていくのです。

なぜ笑いが創造性を引き出すのか?

心理学的に「笑い」は、チームの緊張をほぐし、安心感を生み出す効果があります。
メンバーがリラックスすると、普段口にしにくい意見も出しやすくなり、アイデアが飛び交いやすい環境が整います。

さらに、役割になりきることで、普段とは違う視点から物事を考える力が養われます。
普段は黙りがちなメンバーが、記者役として活発に質問する姿に驚くことも。

これこそが「なりきり会議」の醍醐味です。

12時間の会議も楽しく感じる魔法

ある企業で行われた「なりきり会議」は、なんと12時間に及びました。
それでも参加者全員が「楽しかった」と語ったのです。

通常なら「長すぎる!」と不満が出るところ、笑いと没頭感が疲労を感じさせなかったのです。

この結果が示すのは、会議の質は時間ではなく、いかに人を巻き込み楽しませられるか、にかかっているということです。

ファシリテーターの腕が試される場

しかし、ここで大切なのは「誰でも成功するわけではない」、という事実です。

「なりきり会議」を成功させるには、ファシリテーターの知識・経験・発想、そして人を楽しませる力が大きく影響します。

以下に、そのポイントを挙げます。

1. 雰囲気作りが全ての鍵

発表者が萎縮せず、聞き手が積極的に質問できる雰囲気を作るのは、ファシリテーターの腕次第です。「どんな意見も歓迎される」という空気感を作れるかどうかが重要です。

2. ロールプレイの深度を引き出す

記者や発表者になりきるだけでなく、彼らが抱えている「架空の課題」や「背景」をあらかじめ設けておくと、より具体的で実践的な意見が出やすくなります。

3. 笑いのセンスは必要不可欠

ここは辛口コメントになりますが、ファシリテーター自身がユーモアを持っていないと「なりきり会議」は中途半端に終わります。

笑わせるだけではなく、全体の流れを面白おかしく繋ぎ、目的を見失わないバランス感覚が求められます。

実践してみよう!なりきり会議

あなたのチームで「なりきり会議」を始めるのは難しくありません。
以下の手順を試してみてください。

1. テーマを決める

例えば「新商品企画」「組織改革案」「イベント提案」など、具体的で議論が盛り上がりやすい内容を選びます。

2. 役割分担をする

発表者と記者に分かれ、記者役には架空の雑誌や新聞社の名前を考えてもらいます。また、この時記者役には、どのような人に記事を発信するか?という設定も行い、その気にさせます。

3. 発表・質問タイム

発表者は、自分の提案を堂々と披露し、記者からの質問に答えます。
お互いの役割になりきることで笑いが生まれ、深い議論が可能になります。

4. 振り返りを行う

最後に全員で「新たに気づいたこと」「改善点」「楽しかった点」を共有しましょう。

なりきり会議がもたらす未来

「なりきり会議」は、発想力やコミュニケーション力を鍛えるだけでなく、チームの結束を強める絶好の機会です。

最初は慣れないかもしれませんが、続けていくうちにメンバー全員が楽しみながら成果を上げる会議を実現できるでしょう。

【役割になることで新しい視点と創造性を引き出す】
記者会見という形で役割を演じることで、普段とは異なる視点を得てアイデアを磨く。

【笑いと没頭感が会議の質を高める】
笑いが緊張をほぐし、没頭感が生まれることで、長時間でも楽しく充実した会議が可能になります。

【ファシリテーターの腕次第で成功が決まる】
雰囲気作り、ロールプレイの深さ、笑いのセンスが、なりきり会議の成否を判断。

ぜひ、「なりきり会議」を試してみてください!

立場を演じながら、別視点で物事を見つめる「なりきり会議」を少しずつ取り入れてみませんか?



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マネジメントコンサルティング部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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