成果の出る5S活動とは? │新5S思考術シリーズ (Season1最終話)
「改善×心理学」新5S思考術
単なるお掃除活動だけで終わらない「新5S思考術」について計8回にわたってお話ししてきました。今回が最終話です。
新5S思考術は、あらゆる仕事のシーンで活用できる、改善思考を鍛える人材育成モデルです。
「改善×心理学」である、新5S思考術の威力と魅力を感じてください。
オンライン体験セミナーも開催しております。ぜひご参加ください。
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清潔とは?
整理・清掃・整頓が進んだ職場はとても清潔になります。
「なぜか?」っていうと、不必要なモノもなく掃除がしやすく、人の動作も少なくなり飛散するホコリも低減するからです。
清潔になった職場を元に戻さないために「ルールを決めよう」とするのが「清潔」です。
ルールとは『誰がやっても同じ結果を出せること』であり、置き場所を決めて誰もが同じ場所に置けるようにする活動です。
具体的には、整頓で置き場所・置き方を決めたら、この内容を徹底的に表示をすることです。どこに・何を・どのくらいの数量(いくつ)・どうやって置くかなど、周りの人にわかるようにルールを決めます。
また、ルールはリーダー自らが作るより、あなたの部下や後輩に決めてもらうと良いでしょう。
なぜならば「自分で決めたルールは守る。」という人の心理を応用してルールを守る職場を育て上げるためです。
躾 は?
最後は躾です。躾は「みんなで決めたルールを守ること」です。
すみません。
整理・清掃・整頓で熱く語ったわりに躾はこれだけなんです。
それでは、新5S思考術のポイントを写真を見ながらおさらいしましょう。
新5S思考術のおさらい
1. 整理
必要なモノと不要なモノを分ける。
いらないモノは棄てる。
よく使う物は近くに。あまり使わない物は遠くへ置く。(距離置き)
2.清掃
必要なモノはピカピカに磨き上げる。
にくいを探す
さまざまな不要物を処分しました。(左:整理・清掃前/右:整理・清掃後)
清掃後はホコリひとつもない状態です。でもこれでは清掃がしにくいと気付きました。
3.整頓
1秒でも早く取り出せる置き方。
1秒でも早く置ける方法。
整頓step1
モノの置き場所がハッキリ解って、取りやすいように整頓したけど、まだまだ秒単位の改善はできそう。
たしかに、写真のようなはめ込み(姿置き)をすると見た目はきれいですが、ちょっと取りにくいよね。
整頓step2
スポンジシートが余ったので、それを型枠の中に入れたらモノが飛び出した状態で
取りにくいが取りやすいに変わりました!
このような小さなアイデアを出し続けることで改善力と閃き力が成長します。
リーダーは、無理に大きな改善に挑ませず、小さな改善を重ねるようにアドバイスしてください。
「う~ん、
糊なんだけどさ~」
「取り上げて使う場合、糊のボトルを逆さにして、糊の排出口に到達するまで待ち時間があるんだよね。」
「その待ち時間は、およそ5秒。これってムダだよね。」
糊のボトルが立っていると・・・
じゃボトルを逆さまにして置いちゃえ!
ボトルを逆さまに置くと、最初から糊が排出口に到達しているので直ぐに使うことができました。
改善中、逆さまに置くと糊が口から出てきてしまうのでは?という意見もあったけど、とりあえずやってみたら大丈夫でした!
糊が落ちるまでの時間が5秒から0秒に短縮しました!
おまけに、ボトルを取り上げる時間と置く時間も短縮できたんです!
整頓では、1ミリ1秒の改善を繰り返すことが大切です。
小さな改善成果でも、しっかりとフィードバック(褒める、声をかけるなど)を行ってください。
4.清潔・躾
メンバーでルールを決める。
決めたルールはみんなで守る。
ルールを決め、注意をし合おう
新5S思考術を基盤に、さまざまなマネジメントの側面に改善の枝を広げることができます。
新5S思考術を学びながら、改善成果とともに、部下や後輩の成長ストーリーを描いてみませんか?
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国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。