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意見の食い違いを克服するには │ 信頼を築くための戦略

目次

実は、プロのライターさんに、私が担当するコンサルティングコンテンツを紹介するブランディングページを書いてもらいました。

ところが、どこの会社でも書いてあるような一般的な内容で、私の提供するサービスの特徴が表現されていないのです。

ライターさん曰く、「あなたが書きたいことでなく、相手が読みたいと思うような内容にしなければならないので。」と説明されて、納得はしたものの、心のどこかで違和感を感じています。

あなたも仕事のシーンにおいて、自分の考えや想いと「かけ離れている」と感じたことはありませんか?

このような「モヤモヤ」は、なぜ起きてしまうのでしょうか?

リーダーとして、周囲との関係を円滑に保ち、双方にとって最適なソリューション(解決)を見つけることは大切です。

しかし、しばしば意見の食い違いが生じることがあります。

特に、周囲が一般的なソリューション(解決)を求めている場合、あなた独自のアプローチと相反するシーンもあるでしょう。

今回のコラムでは、心理学的および脳科学的な観点から、こうした意見の食い違いを克服する方法と、レジリエンス(回復力)を高めるための具体的なアプローチについて、お話しします。

意見の食い違いを効果的に克服し、強固な信頼関係を築くための具体的なアプローチとレジリエンス向上法が、「モヤモヤ」を軽減させます。

意見の食い違いを超え、信頼を築くための戦略

周囲との対応における心理的要因

意見の食い違いは、次のような心理学的要因に起因することが多くあります。

認知的不協和
あなたの信念や価値観と、周囲のニーズや期待の要求が矛盾する場合、あなたの脳は「モヤモヤ」を感じます。
この不協和をどのように調整するかが大切です。

共感ギャップ
自分と他人の視点や、感情の違いを理解するのは難しいことです。
周囲の視点を理解し、ニーズや期待に応える一方、あなた自身の視点をどう反映させるかが課題です。

認知的不協和の調整

認知的不協和を調整するには、次の様なアプローチが効果的です。

ハイブリッドアプローチの提案
周囲の要望を受け入れつつ、あなた独自のソリューションをどのように組み合わせるかを考えます。
例えば、周囲が、どこにでもあるような一般的なソリューションを求めている場合、そのソリューションにあなた独自の要素を追加することで、両者の利点を生かすことを提案します。

具体的なメリットの提示
あなたのソリューションがもたらす、具体的な利点を明確に説明します。
周囲の価値観や信念でも理解しやすい形で、どのように価値が創出されるかを示すことが大切です。
データや事例を用いると良いでしょう。

その前に、相手の価値観や信念に触れることも忘れないこと。
過去の経験や知識を十分に理解したうえで進めることが大切です。

共感ギャップの縮小

共感ギャップを縮小するためには、以下の方法が有効です。

顧客の視点を理解する
周囲が何を求めているのか?なぜそれを求めているのかを深く理解します。
相手の業務環境や課題を把握し、その立場に立って考えることで、より適切な提案が可能になります。

効果的なコミュニケーション
周囲との対話を重視し、オープンなコミュニケーションを図ります。
意見や懸念にしっかりと耳を傾けてください。

それが、誠実さを醸しだし信頼関係を築くことにつながります。
謙虚さを忘れないようにしてください。

レジリエンスを高めるためのアプローチ

意見の食い違いを乗り越えるためには、レジリエンスを高めることも重要なので、レジリエンスを高めるための具体的なアプローチを以下に紹介します。

自己認識の向上
自分の強みや弱みを理解し、どのような状況でストレスを感じるかを把握することです。自己認識を高めることで、困難な状況に対する適応力が向上します。

ポジティブなマインドセットの育成
困難な状況に直面したとき、ネガティブな感情にとらわれず、ポジティブな側面を見つけることが大切です。問題をチャンスと捉え、積極的に解決策を見出す姿勢を持つことが、レジリエンスを高めます。

報連相ネットワークの構築
家族や友人、同僚など、信頼できる人々との繋がりを大切にします。
困難な状況に直面したときに、相談できる相手がいることで、心理的な安定感が増します。

ストレス管理の技術
瞑想や深呼吸、運動など、ストレスを効果的に管理する技術を習得します。
これにより、ストレスが蓄積するのを防ぎ、困難な状況でも冷静に対処できるようになります。


ビジネスリーダーとして、意見の食い違いを克服することは、容易ではありません。

しかし、心理学的および脳科学的な視点を取り入れることで、認知的不協和や共感ギャップを効果的に調整し、レジリエンスを高めることが可能です。

具体的なアプローチとして、ハイブリッドアプローチの提案や具体的なメリットの提示、顧客の視点を理解し効果的なコミュニケーションを意識することです。

また、自己認識の向上、ポジティブなマインドセットの育成、報連相ネットワークの構築、ストレス管理の技術を活用することで、レジリエンスを高めることができます。

ただし、突然この能力が高まることはありません。

日頃から、これら能力を高めるためのストレッチを続けましょう。


意見の食い違いを超え、信頼を築くための戦略

意見の違いをネガティブに捉えるのでなく、それを乗り越え、より強固な信頼関係を築くことを目指しませんか?




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マネジメントコンサルティング2部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、現在、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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