「 あいさつ 」は相手に強い印象を与える│ 挨拶の理由を知って、大切さを再認識
「 あいさつ 」することは、ある事を確認する行為
今回は、『 あいさつ 』の大切さについて書きます。
プレゼンテーションテクニック以前の、もっと!もっと!大切なことがわかります。
『 LABプロファイル® を使ったプレゼンテーションテクニックの磨き方』
プレゼンテーションのクオリティーを高めるには、最初の15分が勝負!
だからこそ、最初にシッカリとした『 あいさつ 』をしなければなりません。
「 元気な あいさつ 」とは?
私は、コンサルや研修講師というお仕事を通じて、年間延約3,400名の前でお話をしています。
周りの方々からは「TPOを考えたらできない!」と言われることもありますが、常にやり続けていることがあります。
それは、『元気な あいさつ 』です。
「えっ?挨拶?それだけ?常識的なことじゃないの?」
と思われる方も多いと思いますが、挨拶の大切さを再度認識することで、あなたのプレゼンテーションのクオリティが変わってきます。
「 あいさつ 」は相手に強い印象を与える
15年以上前のことだと思います。
タレントの古舘伊知郎さんが初めて報道番組の司会を務めたとき、第一声に発した言葉が『ごめんなさい』だったか『申し訳ございません』だったか、いきなりカメラに向かって謝っていたと記憶しています。
この「ごめんなさい!」と言う”言葉”
大きく頭をカメラの前で下げる”動作”
本当に「申し訳ない」という気持ちを込めた”発声”
15年以上前のこととはいえ、今でも強い印象が残っているシーンです。
こんなに強力な印象を与え、長年に渡って私の記憶に残す『 あいさつ 』をした古館氏のプレゼンテーション力は素晴らしいと思います。
実は、この『 あいさつ 』にはとても深い意味があり、相手に強い印象を与えることができるのです。
その背景には、こんな理由があります。
挨拶には、相互承認という心理的効果があるのです。
農耕狩猟時代にタイムスリップ!?
わたしたち人類は、なが~い年月を農耕狩猟文化を続けてきました。
そして、1人で狩猟や稲作を行うのではなく、チームをつくって食料を確保するという戦略をとってきました。
これには、1人で狩猟や稲作を行うよりも、集団で行った方が少ないエネルギーで効率良く食料を確保することができるという経験から得た戦略だったのでしょう。
チームで協力・協調することの大切さは、このようにして私たちの脳に少しずつインプットされていったのです。
しかし、ちょっと考えてみてください。
原始時代に、もし集団から仲間はずれになってしまったら、これは大変なことになってしまいます。
食料を得るために1人で膨大なエネルギーを使わなければならないからです。
効率も下がり、体力的にも大変な状態になってしまうことでしょう。
だから、私たちの脳は、仲間はずれを嫌います。
これは、人類がたどってきた長い歴史の中で、脳にインプットされたプログラムの様なものです。
仲間であることの安心感を抱き続けること。
仲間はずれになった時の不安感を抱き続けること。
どちらが、モチベーションが上がり維持継続するか?
すぐにお解りいただけますよね!
「 あいさつ 」することで仲間意識を確認している
そして、私たちは「仲間であるか?仲間でないか?」を確認するために、『 あいさつ 』をするようになったと言われています。
『 あいさつ 』をして、気分のいい返事が返ってくると「ああ、仲間なんだ~」と安心感が湧き上がってきます。
モチベーションも上がり、捕食活動にその能力を発揮したことでしょう。
逆に、『 あいさつ 』をして気分の悪くなるような返事が返ってくると「ん?仲間として認められていないのかな?」と不安な気持ちになります。
すると、モチベーションが下がり活動量も比例しながら落ちてしまったことでしょう。
プレゼンテーションの時も同じ事が言えるのです。
あなたが、会場に向かって仲間であることが伝われば、相手のモチベーションが上がりあなたの話に耳を傾けるのです。
相手のモチベーションを維持し続けるコツ
相手のモチベーションを高めたり、維持し続けるために使われるLABプロファイル®では、人には「外向型」と「内向型」のパターンがあると説明されています。
外向型は、言葉(言語)や表情・体の動き(非言語)の両方を捉えることでモチベーションを維持します。
内向型は、言葉(言語)を捉えることでモチベーションを維持します。
そこで、皆さんに知っておいていただきたいのが、外向型93%・内向型7%という割合です。
ほとんどの人は、言語と非言語のミックスで情報を伝えられることで、モチベーションが維持するということです。
『 あいさつ 』はもちろん、プレゼンテーション中も、言語+非言語のパフォーマンスをやり続ける必要があるのです。
ただ、中には、7%の内向型も存在するので、プレゼンテーション中には言葉だけで伝える時間を取り入れる必要もあります。
私は、9割の時間は外向型に向けてプレゼンを進めていますが、1割くらいの時間を意識して内向型向けのプレゼンをするようにしています。
プレゼンテーションは、最初の15分で”相手の話を聞く”というモチベーションを上げられるか否かで決まります。
だからこそ!プレゼン開始時の『あいさつ』が大切なのです。
『あいさつ』は、プレゼンテーション開始時の大切なセレモニーなのです。
相手のモチベーションを高めるようなお辞儀。(注:大きな動作で見せる)
相手のモチベーションを高めるような発声。(注:大きめの声で聞かせる)
相手のモチベーションを高めるような表情。(注:相手の気持ちを和ませる)
この三つを同時に行ってください。
相互承認を心がけた『あいさつ』は、プレゼン成功を左右する重要な要因なのです。
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国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。