仕事ができる人は説明上手│相手の『理解のクセ』を把握する
気づかいができるビジネスパーソンは『理解のクセ』をおさえている!
これが 説明上手 の科学、LABプロファイル®だ!
今回は、チョットした気遣いで『説明力』を高める、解りやすい!と相手に言わせる『話し方』についてのお話です。
そもそも納得とは?
相手に『納得』してもらうには、まずは 『納得』 の意味を考えてみましょう。
『納得』は、あなたが伝えたモノゴトについて相手が『YES』と思い、さらには相手に得すると思って貰うことです。
そして、相手が得すると思って貰うために、あなたが相手に伝える行動である『説得』を行います。
実は、相手からの『納得』とあなたの『説得』の間には、『説明』が存在しています。
つまり『説明』というコミュニケーションを通じて、あなたは相手を『説得』し、相手から『納得』を引き出すわけです。
言葉の科学 LABプロファイル®
言葉の科学LABプロファイル®では、脳をコンピュータと見立てており、数々のプログラムで動いているという前提から発展した知識体系です。
そのプログラムは、メタプログラムと名付けられ、約150種類のプログラムが発見されています。
それぞれのプログラムを観察し分類すると、14種類に分けることができ、そして相手のモチベーションを維持し続けるようにサポートするには、どのような『説明』をすればよいのかも解ってきました。
モチベーションを維持するには、相手の認知パターンに合わせる
人には、それぞれ性格があるように、モノゴトを納得する方法にもいくつかのパターンが発見されています。
①視覚優位性(visual type = Vタイプ )
視覚で認知したモノゴトを理解しやすいタイプ。
②聴覚優位性(auditory type = Aタイプ )
聴覚で認知したモノゴトを理解しやすいタイプ。
③読解優位性(reading type = Rタイプ )
文字で認知したモノゴトを理解しやすいタイプ。
④体感覚優位性(Kinesthetic type = Kタイプ )
感情の変化や体の動きを通じてモノゴトを理解しやすいタイプ。
もし、視覚優位性(Vタイプ)の人が何かを見せられながら説明を受けると、抵抗なくその説明を受け入れることができるのです。
この原理原則に従うと、説明する側は、相手の優位性に合わせた説明をすることで、説得の可能性を高めることができるのです。
チョットした気遣いで『説明力』を高める方法を手に入れて、あなたも 説明上手 に!
視覚優位性には、何かを見せて視覚を刺激しながら説明をする。( Vタイプ )
聴覚優位性には、言葉で伝え聴覚を刺激しながら説明する 。( Aタイプ )
読解優位性には、文字で伝え読解覚を刺激しながら説明する 。( Rタイプ )
体感覚優位性には、体の動きや感情的に伝え情動覚を刺激しながら説明する 。( Kタイプ )
それでは、VARKそれぞれのタイプを識別するには、どのすればよいのでしょうか?
それは、普段から相手の『言葉』に耳を傾けることから始まります。
例えば、モノの価値について質問をしたとしましょう。
【質問例】これの価値ってどうやって解りますか?
もしもVタイプだったら
「見ると解ります。」と答えます。
もしもAタイプだったら
「話しを聞いて解ります。」と答えます。
もしもRタイプだったら
「説明書(など)を読んで解ります。」と答えます。
もしもKタイプだったら
「手に取って触って解ります。」と答えます。
また別のシーンを例にとると・・・
【質問例】この仕事ってどうやって覚えましたか?
「見よう見まねで覚えました。」 ( Vタイプ )
「質問して聞きながら覚えました。」 ( Aタイプ )
「手順書を読んで覚えました。」 ( Rタイプ )
「一緒にやりながら覚えました。」 ( Kタイプ )
このように普段の会話から、どのような表現を相手が使うかによって相手のタイプを特定することができるのです。
高い説明力を発揮する人は、このような気づかいをしながら説明方法を選んでいます。
あなたもぜひ、相手の『理解のクセ』を把握しながら説明方法を変えてみてくださいね。
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国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。