コラム

問題解決の鍵を握る!よくある悩みとその原因

目次

現代のビジネス環境では、問題解決能力がリーダーにとって不可欠です。しかし、解決を試みても似たような結果が繰り返されたり、同じ問題が再発してしまうケースも少なくありません。本記事では、問題解決のキーワードでリーダーが抱える課題や原因を分析し、効果的な解決策についてご紹介します。

何度も繰り返される「問題解決の失敗」とは?

「いつも同じ結果」「同じ改善アイデアしか出てこない」「問題が再発する」——これらの悩みは多くのリーダーにとって深刻です。問題解決の訓練が社内で行われていても、実際に活かしきれていないと感じるのはなぜでしょうか。それは、問題の「捉え方」に根本的な問題が潜んでいるからです。

問題解決がうまくいかない原因は主に、視野の狭さや思考の偏りにあります。私たちの脳は過去の経験や知識に基づき、自然に問題解決の手法を選択しますが、この選択には偏りが生じがちです。この偏りが問題解決を阻害している可能性があります。

問題解決を阻む4つの認知パターン

主体行動型と反映分析型

問題が発生したとき、人は異なる行動パターンを示します。主体行動型は積極的に問題解決に向けて行動を起こす一方、反映分析型は周囲の状況を考慮し、慎重に行動します。主体行動型は早急な解決を目指しますが、反映分析型は問題に対して一歩引いて観察します。この異なるアプローチが、同じ問題に対しても異なる解決結果をもたらします。

目的志向型と問題回避型

また、ゴール達成に重点を置く目的思考型と、問題が再発しないように慎重に行動する問題回避型も存在します。目的志向型は「問題解決後の未来」に焦点を当て、問題回避型は「問題が起きないように」することに重きを置くため、結果的に異なる解決手法が生まれます。

問題解決の行動パターンの組み合わせとその影響

人の行動パターンは、単一の認知型ではなく、複数の要素が組み合わさることで複雑に表れます。例えば「主体行動型ー目的志向」の人は積極的に行動しますが、詳細な分析に意識が向かず要因を見落としやすい傾向にあります。一方、「反映分析ー問題回避」の人は状況を慎重に観察し、回避行動を取るため、問題解決の行動が進みにくくなる可能性があります。

このように、問題解決の認知パターンが組み合わさることで、それぞれの行動パターンが異なる結果を生み出すことがわかります。リーダーとしては、チーム内のメンバーがどのようなパターンに当てはまるかを把握し、適切なサポートを提供することが大切です。

「LABプロファイル®」を活用した効果的な問題解決

LABプロファイル®とは?

問題解決において効果的なツールの一つが「LABプロファイル®」です。このプロファイルは、人の思考パターンや行動特性を14種類に分類し、それに基づいて人が問題をどのように捉え、どのように解決しようとするかを見極めることが可能です。LABプロファイル®は、各メンバーが持つ「視野」を明確にし、問題解決のためのアプローチを最適化するために役立ちます。

LABプロファイル®の活用により、リーダーはチームメンバーの行動パターンを深く理解し、個別に効果的なアドバイスを行うことができます。例えば、「目的志向型ー主体行動型」のメンバーには、リスク分析を重視するよう助言するなど、視点の幅を広げることで偏りを減らし、よりバランスの取れた解決が可能になります。

視野を広げるコーチングで、問題解決の壁を突破する

問題解決が停滞する原因の一つは、固定された視野や視点です。各メンバーが特定のパターンに囚われている場合、その視野を広げるアドバイスが効果的です。LABプロファイル®を参考に、以下のようなコーチングを行うと、メンバーが新たな視点を獲得しやすくなります。

コーチング例:

主体行動型と目的志向型:「もう少し細かく要因を分析してみてください。新しい解決策が見つかるかもしれません」

主体行動型ー問題回避型:「リスク回避も大切ですが、元々の目的に立ち返りましょう」

目的志向型ー反映分析型:「十分な分析ができています。次のステップに進んでみましょう」

反映分析型ー問題回避型:「問題解決のゴールを再確認してみませんか?」

このようなコーチングによって、メンバーが新しい視野を持つきっかけが得られ、従来とは異なるアプローチで問題に対処できるようになります。

問題解決を進めるリーダーに求められるもの

問題解決のためには、リーダー自身が柔軟な視点を持ち、チーム全体の視野を広げることが求められます。問題解決は単なる訓練だけでなく、認知パターンや行動パターンを理解し、適切に組み合わせていくことが成功の鍵です。LABプロファイル®などのツールを活用し、効果的なアプローチをとることで、問題解決が持続的な改善に結びつきます。


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